【短】俺だけのお姫様
教室へ戻ると、雄介がニヤニヤしながら近づいてきた。



「おいっ廉~」


「んだよ!...きもい」

「ふふっ。そのネックレスどうしたんだよー!」


「あぁっこれ?」



って!



雄介気がつくの早すぎじゃねぇか?


もしかして....見てたとか?




ったく。


だとしたら許さねぇ。



「芽衣から貰ったんだ。」

「ふぅ~ん。いいですねぇ」

「ったく!んだよ。もしかして...お前見ていたのか!?」





すると雄介は焦ったように頭を振った。


「違う違う。そんなことすると思うか?」

「....別に」

「だろ?!」


雄介のことは....その、信じられる。



嘘をつかないから。



まっ?!嘘がつけないだけかもしんねぇけど。




俺は今日もそんな雄介と1日を過ごし、あっという間に帰りを迎えた。
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