俺のエンジェル
「どうぞ。」
「ありがとうございます。」
――――キィ ――――――
「君かね、私に用があるのは?」
「忙しいところ、すみません。」
「なんのなんの、まぁ、座りたまえ」
「はい。」
シイナと俺は、大きめのソファーに座った。
何なんだ?って顔だね。
さて、やりますか。
「俺、風間っていいます。」
まだ、?って感じ。
「母に頼まれ、ここを風間グループの物にします。」
「…っ!」
あっと気付いた。
えっと、俺は、風間グループの会長(母)の子。
要するに、お坊ちゃん。
生活は、母とは基本離れるんだ。母ちゃん、忙しいし…。
んで、憧れで一人立ちしたみたいなねぇ。
「分かりました。」
「契約は、後で。」
「はい。」
契約が成立すれば、ここの売り物を買っても大丈夫だしな。
普通の生活に憧れたけど、やっぱりこうなるんだ。
「シイナ、行こう。家に帰るか。」
そのあと、レジで買い物の値段を払う。結構な買い物だった。