SAYONARAの味はどんな味?
「うん。分かったぁ。もう休み時間終わっちゃうから、これ持って帰って家で書いてきてもいい?」



「いいよ。じゃあ、お願いね」



美和子は受験をして、私立の中学校へと進学する。



受験は美和子の希望というより、親の希望だったみたいだけど、



『合格したよ!!受かったの。あたし!!』



合格発表の次の日、



あたしに嬉しそうに話した美和子は心の底から沸いてくるような笑顔だった。



あたしは美和子のサイン帳を受け取り、カバンに入れた。
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