SAYONARAの味はどんな味?

新しい気持ち

その日の夜はなんだかずっと冴えない気持ちで過ごした。



でもそんな時でも、朝は当り前のようにやって来て一日が始まる。



学校までの道、いつもの待ち合わせの場所に葵の姿はなかった。



「おっはっよ!由愛♪」



教室に入ると、いつもと変わらないりおの笑顔があたしを迎えてくれた。



1人なんかじゃないって。



暗い気持ちのままじゃダメだって、あたしの心のどこかで思う気持ち。



「おはよう!!りお」



「ねぇ、ねぇ、理科の宿題やったぁ?あたしさ、いくら考えても分からなくて…由愛~教えてぇ…」



「あ、それか…いいよ。ノート見せてあげる」



「マジ?マジ?超助かるぅ♪由愛、最高!ありがとっ」


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