SAYONARAの味はどんな味?
芦田君は頭が良くて、優しくてクラスのみんなから好かれている。



芦田君の声にみんなの視線が前へ向いた。



黒板には芦田君が書いた体育祭の種目が綺麗な文字で書かれていた。



「それじゃあ、最初にこの中で自分がやりたいと思う種目がある人は手を挙げて、立候補してください」



あたしも芦田君に合わせるように司会を進めた。



「誰か…いませんか?」



100メートル走、200メートル走、1500メートル走、障害物リレー、クラス対抗選抜リレー・・・・・



決めなきゃいけない種目は沢山ある。



クラス中が静まりかえる中、芦田君があたしに向かって手を挙げた。



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