愛花~桜~
長い長い綺麗な廊下を歩いていけば撫子ノ宮、紅蓮ノ宮、梅花ノ宮、聖蘭ノ宮が順番に見えてくれば目を細めそして正妃が住むという煌びやかで暖かな建物に彼処に住んだ者達は本当に愛されていたのだと分かる。
ゆっくりと沈んでいく夕陽に照らされ、藍色に染まっていく空に何だか物悲しい気持ちになってきて憂鬱になってきたがそれは今気にすることではない。
ゆっくりと歩き漸く会場に着けばイヴが最後だったらしく他の妃はもう既に自分に定められた席へと座っていた。
イヴは王の隣である一番綺麗で豪華な席に案内されそこに座ると先に来ていたフルーナ姫が目に入る。
「綺麗……」
青い髪は美しく、瑠璃や瑪瑙が美しく飾り立て耳につけたサファイアのピアスが光り輝いており胸を強調している白のドレスは腰回りを薄桃の布が段をなしレースになっていて色白で小顔で華奢と守りたくなる女性であり女神のように美しかった。
フルーナ姫に見惚れていると王が来たことを告げる金が鳴り赤く重い門のような扉が開きそこに現れたのはあのクラウドだった。
「う、そ……」
ここに来て初めて出来た友だと思っていたクラウドは一度も顔を見たことがないと思っていた王であったのだ。
イヴは自分が馬鹿にされていたのだと思いぎゅっとドレスを握り締めた。
ゆっくりと沈んでいく夕陽に照らされ、藍色に染まっていく空に何だか物悲しい気持ちになってきて憂鬱になってきたがそれは今気にすることではない。
ゆっくりと歩き漸く会場に着けばイヴが最後だったらしく他の妃はもう既に自分に定められた席へと座っていた。
イヴは王の隣である一番綺麗で豪華な席に案内されそこに座ると先に来ていたフルーナ姫が目に入る。
「綺麗……」
青い髪は美しく、瑠璃や瑪瑙が美しく飾り立て耳につけたサファイアのピアスが光り輝いており胸を強調している白のドレスは腰回りを薄桃の布が段をなしレースになっていて色白で小顔で華奢と守りたくなる女性であり女神のように美しかった。
フルーナ姫に見惚れていると王が来たことを告げる金が鳴り赤く重い門のような扉が開きそこに現れたのはあのクラウドだった。
「う、そ……」
ここに来て初めて出来た友だと思っていたクラウドは一度も顔を見たことがないと思っていた王であったのだ。
イヴは自分が馬鹿にされていたのだと思いぎゅっとドレスを握り締めた。