向日葵を君に。


「わー。すごーい。あたし水族館て初めて来たー」

「は…っ?嘘…」

楓くんは有り得ない、とでも言うような顔をした。

「だって今まで特別来る必要性感じなかったんだもん」

「じゃあ今日は何できたの?」

「うーん…。…なんとなく、ロマンチックじゃない?」

我ながら馬鹿げた理由だとは思う。

「次、あっち行こっ…あっ」

つい躓いてしまった。

地面と仲良くならなくてはイケないみたいだ。


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