恋してHoney!?【短編】
恋してHoney!?
「いつになったら付き合ってくれるの?」
ボクはキミの耳元で、もう何度目かわからないおなじみの言葉を囁く。
キミは決まって、耳まで真っ赤にしながら困った顔をする。
そして、ボクはそんなキミに欲情するんだ。
触れたい。
欲しい。
教室にはボク達だけ。
みんなは帰ったから、遠慮する必要はない。
唇をキミのふっくらした唇に近づける。
そして、合わさった。
最初は逃げるように顔をそらされたが、最近はキスが当たり前のように受け入れてくれる。
キミもボクを好きでいてくれている。
これは自惚れだろうか。
―――だけど、キミが付き合うと頷いてくれることはない。
ボク達はキスだけの関係。
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