恋してHoney!?【短編】
お願い。
ボクの瞳を見て、話して。
「恭二ね、束縛が激しかったの」
キミは泣きながらも、ボクの瞳をしっかりと見つめ返して、話しだした。
「束縛?」
「そう。夜8時以降出かけるの禁止、男友達と遊ぶのはもちろん話すだけでもダメ。男遊びの激しい子と仲良くするのもダメ。女友達と遊びに行くのも報告しないといけないし、メールや電話で何してるか探ってくるのも毎日のこと」
「それは、すごい、ね」
ボクはそう返すことしかできなかった。
束縛したい気持ちはわかる。
ボクだって、いつキミを他の男にとられるか不安だ。
この腕の中に閉じ込めておきたい。
でもさすがにそれはやり過ぎだろう。
「恭二は前の彼女に浮気されたことがトラウマになってて。でも、当時は私も恭二のこと好きだったし、浮気なんてしないのに、いつまで経っても信用してもらえなくて、それがすごく悲しくて辛かった」
ボクは静かにキミの話を聞く。