恋してHoney!?【短編】


「だからね、怖いの。また、神崎くんに信用してもらえなかったらって。あんな辛い思いするくらいなら、この気持ちに蓋をして、もう恋なんてしないって。でも、間違ってた。怖いって言いながら私が神崎くんを信用してなかったの!」


それを聞いた瞬間、ボクは迷わずキミを抱きしめた。


強く、強く。




「もう、いいから。だから、そんな辛そうな顔しないで?」


「なんで!?私ずっと神崎くんにひどいことしてきたのに。ホントはずっと、入学式のときからずっと、あなたの笑顔に癒されてきたのに、なのに!」


ボクは腕の力をさらに強める。


「もういいから。キミがボクを好きだって痛いくらいに伝わってきたから。これから信じてくれたらいいから。ね?」


そう言って、ボクはキミの顔を上げさせ、キミの涙を唇で拭った。


「人の気持ちは変わるし、永遠になんて言い切れないけど。それでも、今は、真実さんだけだから。ボクはキミが好きなんだ。キミもボクを好きだってわかったから、キミの気持ちをボクは信じてるから」



そして、ボクは唇を頬からキミの唇の上に移動させ、そっと触れた。


「だから、付き合って?」


ボクはキミが静かに頷いたのを確認して、


熱い口づけをした。







END.

< 13 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop