恋してHoney!?【短編】
「だからね、怖いの。また、神崎くんに信用してもらえなかったらって。あんな辛い思いするくらいなら、この気持ちに蓋をして、もう恋なんてしないって。でも、間違ってた。怖いって言いながら私が神崎くんを信用してなかったの!」
それを聞いた瞬間、ボクは迷わずキミを抱きしめた。
強く、強く。
「もう、いいから。だから、そんな辛そうな顔しないで?」
「なんで!?私ずっと神崎くんにひどいことしてきたのに。ホントはずっと、入学式のときからずっと、あなたの笑顔に癒されてきたのに、なのに!」
ボクは腕の力をさらに強める。
「もういいから。キミがボクを好きだって痛いくらいに伝わってきたから。これから信じてくれたらいいから。ね?」
そう言って、ボクはキミの顔を上げさせ、キミの涙を唇で拭った。
「人の気持ちは変わるし、永遠になんて言い切れないけど。それでも、今は、真実さんだけだから。ボクはキミが好きなんだ。キミもボクを好きだってわかったから、キミの気持ちをボクは信じてるから」
そして、ボクは唇を頬からキミの唇の上に移動させ、そっと触れた。
「だから、付き合って?」
ボクはキミが静かに頷いたのを確認して、
熱い口づけをした。
END.