恋してHoney!?【短編】
キミは恋を恐れているんだ―――……。
今でも忘れない。
あれは桜舞い散るよく晴れた日だった。
ボク――神崎 昇(カンザキ ノボル)は柄にもなく緊張していた。
それは入学式だから。
と言っても勘違いしないで欲しい。
決して友達ができるかとか、そういうコトに緊張してるんじゃない。
自慢じゃないけど、そんな不安をもったことはほとんどない。
知らない人にも友達のように平気で話しかけるようなヤツだからね。
じゃあ、どうして緊張してるかっていうと、新入生代表という大役を仰せつかったからだ。
いくらボクでも新入生、保護者、先生あわせて千人ほどの前に立つとなると緊張する。
しかも挨拶を読み上げないといけない。
緊張のあまり、ボクは壇上に上がる途中でずっこけてしまった。
それはもう盛大に。