恋してHoney!?【短編】
自分でもこんなコケ方ができるのかと驚いたくらいだ。
恥ずかし過ぎて、地べたから顔を上げることができないでいた。
いっそ、大笑いしてくれたらボクも笑いながら起き上がれるのに、聞こえるのは忍び笑いで、余計に恥ずかしくなった。
そんなボクにたった一人、「大丈夫?」と優しく手を差し延べ、微笑みかけてくれた。
それが、在校生代表のキミ――斎藤 真実(サイトウ マミ)だった。
キミの優しさに一瞬で惚れてしまったんだ。
―――朝。
ボクはまず3年1組に向かう。
そこがキミのクラスだから、キミに会いに行くんだ。
「おはようございま〜す、真実さん!」
ボクも余裕を持って登校してるんだけど、それでもキミには敵わない。
キミはいつも先に学校に着いている。