恋してHoney!?【短編】
だから、『もしかしてボクを待つために早く来てるのかな』なんて自惚れがまた一つ増える。
―――だけど、今日はいつもと少し違う光景が広がっていた。
キミは男と二人で楽しそうに話していたんだ。
男友達なんていないはずのキミが。
「あ、おはよ〜神崎くん」
返事をくれても、キミはまだその男と一緒のまま。
ねえ。
そんなモノのついでみたいな返事しないでよ。
ボクを見て。
他の男ではなく。
「真実さん、その人誰ですか?」
彼女の制服の袖を掴みながら可愛く尋ねてみた。
自分で言うのもなんだけど、ボクは可愛い。
瞳がでかくて、体は細く、背も低い方。
もちろんそんな自分に満足しているわけがなく、これから伸びる予定だ。