恋してHoney!?【短編】
もうこの恋は終わったかもしれない。
そのくらい落ち込んでいた。
それなのに、昼休みに奇跡が起きた。
大袈裟だって言われるかもしれないけど、ボクにとってはミラクル。
初めてキミからボクに会いに来てくれたのだ。
思わずパンを食べる口が止まった。
恥ずかしそうにしているキミを抱きしめたい衝動にかられた。
みんなの目があるから、必死に我慢したけど。
「あのね、今日は休み時間来なかったから気になって……」
そう。
ボクの日課はまだある。
休み時間の度にキミに会いに行く。
でも、今日はしなかったんだ。
また、あの男と一緒にいるところを見てしまったら……。
そう考えると、たった数分会うためだけに遠く離れたキミの教室へと行くことが急にバカらしく思えた。