Kind of love
タイトル未編集
わたし、荻野 杏。

高校2年生。

普通すぎるってくらい普通。

いままで付き合ったこともあるけど、本気で好きな人なんていなかった。

全部長くは続かなかった。

だから、「本当の恋」なんてないと思ってたし、そんなのを信じている人をばかみたいなんて思ってた。

「あーんー!!おはよう♪」

「あ、桜。おはよん♡」

桜は私の大親友。

中1のときからの付き合いなんだ。

「杏もうクラスの発表みた??」

「まだ。人多くてまえに進めないんだもん…」

うーーーー。

人多すぎるよー…。

10分後、やっと表を見ることができた。

「ヤッターー!!桜!!!クラス同じ!2-4だよー!」

「やった!!杏!よろしくね~♪」

「うん♡こちらこそ♪」

やった♪新学期早々嬉しいことがあった★今年は楽しく過ごせそう。

桜と私は教室に移動した。

イスに座ってしゃべっていたら、桜の口の動きが急に止まった。

「桜…??」

「…っあ、ごめんごめん」

「もう大丈夫ー??」

「…うん♪大丈夫ー。」

桜の顔が赤い。

視線の先を見ると、1人の男子がいた。

その人は隠れファンがたくさんいる井上 和哉だった。

「さーくーらー?!さてはあの人好きなの?!」

「なっなんで!?」

「だって先から顔赤いし、上の空だし。」

「別にすきざないもん」

動揺しまくり。

「っぷ!」

「んなっ何?!」

「【すきざない】って(笑)動揺しまくりでしょ。」

そんなやりとりをしていたら、先生が入ってきたから本当のことは聞けなかったけど…

桜のことだ。多分好きなんだろう。

えー、いつからなんだろうとか考えてたら、学校終わってた。

「杏ー。帰ろー」

「うん♪」

桜とどうでもいいことを話しながら帰った。

「杏バイバイー」

「バイバイ」

家に帰ってから桜と桜の好きな人のことで頭がいっぱいだった。

桜好きな人いたんだ。

知らなかったな。

私も彼氏欲しいなー。

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