居場所をなくした少女
居場所
1人
入学して4ヵ月が過ぎた。
「美憂ー飯食わね?」
「分かったぁ。屋上ね」
あたしは鞄からお弁当を取りだし
屋上に向かった。
今から新と昼食。
あれからメアドも交換して、
今一番仲の良い男子は、
新になっていた。
「新またパン?飽きないの?」
あたしはミルクティーを飲みながら
新の右手に握ってある
焼きそばパンを見る。
「ん。これ美味いんだぜ?」
「ふぅ~ん」
夏の暑い日差しが、あたしたちを
ジリジリとさす。