居場所をなくした少女

「ん……」

どうやら起きたらしい。

「おはよお父さん。早くしないと会社に

遅刻しちゃうよ?あたし、学校

行ってくるからね」

「ん。おぉ美憂、おはよう。

もうそんな時間か」

「朝ごはんも冷めちゃうからね~。

じゃぁ行ってきます」

そう言って、お父さんの部屋を後にした。

「行ってきます」

「行ってらっしゃい。気を付けるのよ」

「はぁ~い」

玄関のドアを開けて駅に向かう。

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