しゃぼん玉
ナナセと合流し、ミズキ達四人は近くのファミレスに行くことにした。
とりあえず、昼食をとるために。
窓際の席に案内された四人は、メニューをサッと見て注文を終え、ドリンクバーで飲み物を持って来た後、本題に触れた。
「穂積メイ……。
何のために現れたんだろ。
リョウ君をイジメといて、よく、普通にミズキちゃんの元へ来れたよね!!」
マナは怒り心頭だ。
シュンもそれにうなずき、
「ああ。ほんと、どういう神経してんだろな。
ミズキに謝るっていうならまだしも、金よこせなんて……。
今さらミズキの前に現れたりしたら、穂積メイにだってリスクがあるはずだ。
……なのに現れたってのは、必ず何か目的がある。
それは確かだけど……」
ナナセは真面目な表情で、皆の意見を聞いている。
ミズキはずっと胸に秘めていた感想を、ためらいがちに話した。
「穂積メイね……。想像してた子と違った。
って、それは当たり前かもしれないけど……。
リョウをあんな風にイジメてたくらいだから、もっと冷徹で意地悪そうな顔した子を想像してたんだけど……」