しゃぼん玉
メグルの部屋に布団を敷いてもらい、メイはそこで横になった。
メグルは、まだ制服を着たままのメイの枕元に洗い立てのスウェットを置く。
「楽になったら、これ着てね。
あたしも、風呂出たらすぐこっち戻るから!」
「………………」
清と一郎は、メイの枕元に水とタオルを置いて出ていった。
メグルも、部屋を出る最後の最後まで、メイの青白くなった顔を見つめていた。
メグルの部屋は、ショップに陳列されているようなオシャレな小物で溢れていてとても明るい雰囲気なのに、照明を消された途端、メイの孤独感を増やす材料と化す。