しゃぼん玉

リクから金を受け取ったメイは、それをリクに返した。

「メイ……?」

リクはメイの行動が信じられなくて目をしばたかせる。

メイはため息をつき、

「それ、リクが預かってて。

私の部屋に置いといたら、間違いなくババアに盗(と)られるから」

「そういうことかよ……」

リクは渋々といった感じで、ナナセから預かった金をバックにしまう。

てっきり、メイに良心が芽生え、ミズキに返してほしいと言うのでは、と、勘違いしそうになった。


「メイ……。なんでミズキさんに、あんなことしたの?」

リクは、メイがミズキにイジメ画像をチラつかせ脅迫した時のことを尋ねた。

メイはめんどくさそうに、

「なんとなくー?」

「ふざけないで、ちゃんとこたえろ!」

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