恋心屋
青春のいたみ
次の日、昼休憩中に屋上にのぼった。
屋上のドアを開けた瞬間に、鋭い冷気が顔にしみた。
手すりに体重をのせ、ひさしぶりに屋上から校庭を見渡す。
運動部の男子たちがサッカーをしている姿が見える。
止まることを知らない青春時代の彼らには、教室で過ごすなどたまらないのだろう。
よっしゃあ、そんな歓声が聞こえてくる中、僕は屋上に座り込んだ。
真冬なので、寒い。
でも、少し頭を冷やしてみたいとおもう。
この冷たさが今の僕には必要なのだ。