恋心屋
「手をつないでも、デートをしても、もちろん……」


淡々と話すミツキさんには迷いはなさそうにおもえたし、それが僕には驚くべきことだとおもわれた。


どうしてこんなボランティアをしているんだろう?


僕以外にもそういうボランティアをしてきたんだろうな。


そうおもうとさみしい気がしたが、この人にそういうことを言うのは失礼だとおもったので、ことばを飲み込んだ。
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