コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~
「俺も今いろいろ考えてるんだ。
いつかは告ろうと思ってたけど、タイミングがわからない。
逆に今『修旅中に云う』って決めても、それを実行できるかわからないし。」
「まあ、おまえ基本的にへたれだもんな。」
「へたれ言うな。」
「男はみんなそうだろ。」
栄一は、少し自嘲めいた笑みをこぼして
仰向けになる。
「なんとなく、云えそうな雰囲気になったら云うよ。
もう、相手にもバレてる気もしてるし。」
「だろうね~。
あんな『好きです』オーラ全開ならね。」
「え?そんなに!?」
そんなにひどいか、俺?
「うん。遥の登場で余計ね。」
「ああ・・・・。」
それはなんとなくわかるよ。
遥の登場は、本当にいろいろインパクトが強かったし。
「さあ、そろそろ行けるか?」
さっと起き上がった栄一に頷き
俺も立ち上がった。