コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~
「むーーー!」
しょうがなくわたしは腕を離す。
すると、満足そうにまた雑誌に意識を集中させている。
「もう!
あ!そろそろ、学校行かなきゃだよ?」
ふいに時計を見るともう8時前だ。
「だるいこと言ってんじゃねーよ。」
「だるいことじゃない!
大輝、ただでさえ出席日数ギリギリなんだから、ちゃんと行かなきゃ。」
一瞬わたしを見て、また雑誌に視線をもどす。
「大輝!」
わたしは大輝から雑誌をとりあげた。
「・・・ってめぇ。」
普通の人なら泣いちゃうような鋭い視線。
これも慣れてるから全然平気。
「学校!ほら、早く用意して。」
わたしも負けず劣らず睨み返した。