コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~
栄一くんも、心なしか満足そうに見える。
「でも、なんか納得するけどな。
こんなにかっこいい彼氏おるんやったらさ。」
千里くんが栄一くんを見て言う。
その一言に、栄一くんは驚いて千里くんを見た。
それから、少しだけ頬を染める。
考えるような表情をしてから、
「・・・・ちがうから。」
栄一くんがもらした声に、みんなが注目した。
「俺、綾菜ちゃんの彼氏じゃないから。」
「ええ!?」
千里くんは声をあげた。
周りのみんなも、声はあげなかったが
驚いたように栄一くんを見続けている。
栄一くん、本当のこと言うんだ。
わたしは、そんなことを思っただけ。
別に、どっちでもよかった。
勘違いされたままでも、本当のことを教えても。