コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~
大輝の高校が見えてきた。
相変わらず柄の悪さがにじみでている。
でも、そこに大輝が通っている。
なんだか大輝を感じる・・・・。
わたし、変なの。
まだ一日もたっていない。
ていうか、学校は違うんだし
いつもこれくらいの時間離れているっていうのに
帰っても会えないことをかみ締めたら
無償に大輝が恋しい。
「なに、荒れ果てた校舎見つめてなみだ目になってんの?」
呆れた顔で隣の律子が言う。
「なみだ目になんて・・・・」
「・・・・はあ。
綾、本当に永山好きだねえ?」
そういわれてボンっと顔に熱がともった。
・・・・でも、そうなんだよね。
大輝の気持ちがわたしにないとしても
わたしは大輝が大好きで
なんで、こんなに好きなのかわかんないけど
やっぱり大輝が一番で
桐山くん、栄一くん・・・・
わたしを『好きだ』と言ってくれた人たちはみんな素敵な人ばかり。
なのに・・・
なんで大輝なんだろう?