コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~
何気なしに、学校の行事予定表を見ていた昨夜。
しっかりと書いてあったの。
7月10日の水曜日から
[1学期末考査]って。
そして、今日は7月2日。
いつのまに2週間きってたんだろう?
「あ~、そういえばもうすぐだな。」
桐山くんは頭がいいから、こんな余裕ありげな発言をしてる。
「その余裕がうらやましい・・・。」
「いや、全然余裕じゃないし。
俺も、今回はマジでやばいよ。
とくに、化学。
あ~あ。なんで、俺ら文系なのに理科勉強しないといけないんだよ!」
「ホントだよね!わたしも、それ思う。」
「しかも、今回の範囲マジで難しくね?」
「わたしの場合は、今回の範囲"も"だけどね;」
そう言って机にうなだれたら桐山くんは笑ってる。
「笑わないでよ!けっこう真剣に悩んでるんだから。」
「悩むって・・・・。」
その言葉にまたふきだした。
「悩んでどうにかなる問題じゃないだろ。」
「っう・・・・。」
痛いとこ突かれた。
「わかってるけど、悩まずにはいられないのー!
勉強しようと思っても、どこからわからないかがわからないんだもん。」
「重症だな。」
「そうだよ。重症だよ。」