コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~
「ははっ。ごめんごめん。
治すっつうより、そのお手伝い?」
「言いたい事がまったくわからないんだけど。」
「だよな。
要は、一緒に勉強しない?ってこと。」
はぁ?
今の会話からどうやったらそういう意図が見えるんでしょうか?
わたしはなんとも言えない気分で眉間にしわをよせる。
「女子がそんな顔すんなよ~。」
また笑われてしまった。
ていうか、桐山くんってわたしの表情ひとつひとつを笑ってる気がする。
まぁ、別にムカつくとかじゃないんだけど
いつもあの全く笑わない大輝といるせいか、そんな桐山くんが新鮮なのかな。
でも、楽しいな。
こうやって、いつも笑ってる人の近くにいるのは。
いつのまにか、わたしも笑顔になっていた。
「っで?答えは?」
あ~そうだった。
「勉強会ってこと?」
「そう。
俺、たぶん倉持よりは化学解けると思うから
俺は倉持に化学を教える。
その代わり、俺の苦手な教科を
倉持が俺に教えてくれよ。」