コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~
しばらくじっと目の前の馬鹿を観察する。
なぜか、俺らはクラスが離れても一緒に帰ったり、飯食ったり。
もう、他の奴らは完璧に俺らが付き合っていると思っている。
・・・・こいつはどう思ってるんだ?
馬鹿だし、周りの空気に流されてそう思ってたりして。
それならいろいろ手間が省けて楽だ。
俺の体裁も守れる。
"仕方なく"付き合ってやるって感じの形をとれるし。
「どうしたの?」
あっちが気づいたのでサッと視線をそらす。
「なんかこのごろ考え事多いね?」
てめえのことだ、馬鹿。
ていうか・・・・
俺は結局、こいつと付き合いたい、のか?
別に、このままでもいいような気がするんだけど。
こいつが俺の目の届くところにいれば、なんでもいい。