コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~
「お久しぶりです。」
この人たちとは、何度か会ったことがある。
土日に綾菜の家に行くと
だいたいいるから。
「久しぶり、大輝くん!受験お疲れさま~。」
綾菜はたぶん母親似だ。
テンションがそっくり。
「ありがとうございます。
すいません、いきなり呼び出したりして。」
「どうしたんだ?」
綾菜の父親はあまりしゃべらない人。
でも、綾菜のことをとても大切に思っていることはなんとなくわかる。
「はい、あの・・・・聞いてると思うんですけど
二人暮しのこと。」
俺の言葉を聞いた瞬間、父親の表情が少し曇った。
「聞いてるわ聞いてるわ!!!いいじゃない!二人暮し!
ラブラブな生活のスタートって感じね!」
母親の方がますますテンションがあがる。
少し苦笑いを向けて、父親に向き直る。
「そのことで、なんていうか・・・・
俺の覚悟?みたいなものを、お二人には伝えておかないとと思って。」
二人の顔が少し驚いた表情と化す。