コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~

「それで・・・聞いてもいい?

どうして泣いてたの?」



「・・・・。」




言わないといけない。


ここまで迷惑かけて、なにも言わず

はいさようならって訳にはいかない。




だからわたしは、すべてを話した。



栄一くんには、沖縄で少し話していたせいか

理解してもらうのにも簡単だった。




「ふ~ん・・・・

それで、大輝にあたってでてきちゃったんだ?」


「うん・・・わたし、やっちゃった。」




しょんぼりするわたしにクスッと笑ってまた頭をなでてくれる。




「大丈夫だって。

大輝も怒ってないよ。」



「そんなことないよ!

きっと怒ってるし呆れてるよ・・・・。


はあ・・・どうしよう。大輝に嫌われちゃったかも。」



「大輝は、そう簡単に綾菜ちゃんを嫌いにならないとおもうけどな。」


「どうして?そんなのわかんないじゃん!

だって、きっと大輝はもとからわたしのこと好きじゃないもん。」




なら、嫌いになるのもきっと簡単だよ。



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