ほっこり短編集☆
「おっ、これ買ったものかい?いいのか、奢ったりして」

「まあ、良いってことよ。いつも世話になったしな」

「世話になったのはこっちの方だ。あっ、そういや、これ。あの少年からだ」

ゴロウさんは、ゲンさんに紙切れを渡した。

「俺は字は読めねえからよ、何て書いてあるかわからねえが、お前がどっか行っちまったあと、あの少年から渡されてよ。ゲンさんがまた戻ってきたら渡してくれってよ」

そこには、こう記されていた。
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