揺るがない愛が 此処にほしいよ
黄
それは、暑い暑い夏の日の午後。
セミの鳴き声に負けず劣らず
けたたましく鳴り響く携帯の着信音。
『ん〜…暑。うざ…。』
真夏日の真っ昼間に
よくぞここまで眠れたな
と自嘲気味になりながら
携帯を探る。
未だに鳴り止まない。
『はぃ、こちらルカ。ただいま電話にでることが……
「おっそぉぉぉぉぉおい!!!」
最後まで言い終わる前に聞こえる友人の大声に、顔をしかめ、携帯を耳から離す。
「何時だと思ってんのよ!いつまで寝てんの!こんなクソ暑い中よく寝てられるわね!ちょっと!?聞いてんの!?」
1人でペラペラ喋っておきながら
反応を示さない私に逆ギレ。
『聞いてるわよ。何よ急に』
素っ気なく返した。
その素っ気なさが頭にきたのか
友人ブチギレ。
「急にぃ〜?ふざけたこと言ってんじゃないわよ!!昨日約束したじゃない!一緒に買い物行こうって!大体ルカは………
その後、延々30分お説教を頂き
しぶしぶ準備を始めた。