[続]愛しき人
「みさき。おめでとう!!」
みなみが声をかけてきた…会社でできた親友…

『ありがとう。みなみ・・・
 小声で…今度はみなみの番だね…』
と言ってみた・・・

みなみはお酒のせいか、言葉のせいか少し顔が赤くなっていた。

「みなみちゃんおめでとう。これから、俊哉のお世話かかり宜しく」
前田課長が声をかけてきた。

『はい。もちろんです。』

「今日、見てて本当に思ったよ。俊哉イイ顔してんなって。あいつのあんな顔オレだって見たことないよ」

『そう、言ってもらえるとうれしいです。フフ』

「美咲ちゃんもイイ顔してるよ。幸せふりまいてる…」

『じゃあ。次は課長とみなみですね』 
   小声で話してみた…

「そうだな。その予定だけど・・・」

『えっ?そんな話出てるんですか?』

「いや。まだ、言ってないけど…
美咲ちゃんに言っちゃって断られたら、洒落にならないけどね…
もう、部屋も用意しちゃったしね…」

『あっ。』

そう。前田課長の言う部屋とは私が住んでいた部屋の事。
俊哉とお隣同士に住んで居たので、
結婚した時に、私が俊哉の部屋に引っ越したから、
私が使っていた部屋が空いていた。
父が購入した分譲マンションなので、そのまま空き室の予定だったけど、
前田さんが、住みたいと言って、
私は父に話したら、OKとのことだった。
だけど、前田さんは自分のものにしたいといい、父はお金はいらないといったのだが、それはだめだと、買い取っていた。

超高級マンションを購入できる…すなわち、前田さんもお金持ち…
前田物産の息子さんとの事。


…きっとそのうち、みなみがお隣さんになる日も近い…
ちょっと楽しみ・・・

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