[続]愛しき人
痛くて…痛くて…  途中で辞めたくなるくらい…の痛み…


・・・『赤ちゃん、私をままにさせて…俊哉をパパに…お願い』・・・

心になかで呟いていた…

その時、私の心になかに、一本の光が差し込んだ。
そちらに手を伸ばすようにすると・・・


”うんギャー…うんギャー…うんギャー…”
割れんばかりにお元気な声…

生まれた…私と俊哉の赤ちゃん…

生まれた瞬間は痛みと喜びと安堵がともにやってきた…

性別は??

あの夢はデジャブ??!!

元気な元気な男の子!!

よかった。元気い生まれてきてくれて…ありがとう…
私を母に、俊哉を父にしてくれて…

これからは、私たちも親一年生、この子も赤ちゃん一年生。
一所に成長していこうね…


私は大好きな人の子供を出産できた幸せにしたっていた…


「みさきっ…ありがとう。よく頑張ったよ。痛かったよな…本当にありがとう…」
俊哉に泣きながら、言われた

…こんな俊哉見たことがない…

笑いながら泣いていた…そして少し落ち着きがない…

こんな表情になるなんて…

出産前の俊哉との約束守ってよかった…


俊哉の喜ぶ顔が、うれしくてたまらなかった…



こんなにもいっぱいの幸せをもらえる私は本当に幸せ者だ…



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