[続]愛しき人
###ブルルルル###

私はこの音を知っていた…俊哉の車の音…
(俊哉の車の音は結構うるさい…世界に数台しかなく、何千万もするらしい)

車が近くに来た…

最後の力を振振り絞っていた…

『としや  助けてぇー』


その光景を見た、俊哉は…

「てめぇー。美咲に何してんだよ…美咲からはなれろ(怒)」

彼から、私を救い出してくれた…

俊哉の胸の中に飛び込んだ私…

彼は、俊哉に…
「あんた。誰?俺の美咲に触るなよ!!美咲、こっちにおいで…」

気持ち悪い…

俊哉は私を胸の中に収めながら、頭をなでてくれ、
「みさき、大丈夫か?心配いらないよ。傍にいるから…」

俊哉の言葉で、私は恐怖から声を出して泣いていた…

駅前で人が少なくなっていたとはいえ…ロータリー…

先ほどまで一緒に飲んでいた、課長達が気がついて、近づいてきた。


俊哉はそれが見えていたにも関わらず、
「てめぇー。何さまだ。俺のものに汚い手出すな!!この屑が… 」
社長との思えない言葉。。。さすがに殴るのは我慢したみたい…
私が、俊哉の胸に中にいたから…


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