俺は私は互いに依存中
出逢い
〜出逢い〜
私は下を向いて歩くが風のせいで自分の鎖骨まで伸びた前髪が後ろ髪の方にいってしまい 慌てて前髪を押さえながら歩いていると後ろから唯一仲良くしている冬美が声をかけてきた。
「おっはよー。ね、眠い…」
私の学校は校則が大してなく髪を染めたりピアスをしたりと皆様々である。私達は今年高二になった。
「おはよってば」
「っん!?あっあぁおはよ。」
「そういえば今日転校生がウチらのクラスに来るらしいよ!しかも男二人だって!」
「…ふーん」
「あっ!!亜樹ぶつかる!」
パッと目の前を見ると思わずぶつかってしまった。
「痛い。」
私が一言呟くとぶつかった金髪の人が振り返った。
「あぁっ??」
凄みを効かした低音で唸ると周りにいた多種多様の女の子もビクッと肩が震えていた
「あっすみません」
無表情でサラッと言って立ち去ろうとするとガシッと腕を掴まれてしまった。
「離してもらえますか?」
「そんな所にしておきなよ。転校初日なんだから…」
一見紳士そうで裏がありそうな彼は金髪の人を宥めると私達に向き直り
「ごめんね。もう行っていいよ。」
っとにっこり笑いながら言われた。
「ありがとうございます。では…」
と言うと私達は学校を目指して歩いた。
私達の後ろで笑っている二人組事など知らずに…