あたしだけのタクシー
なんだか、ここは言わなきゃって思う。
だけれどまだあたしの羞恥心が邪魔をする。
あたし、とことん恥ずかしがりやだし。
まぁ、しょうがないったらしょうがないんだけど。

あたしを抱きしめた祥平は抱きしめながらふっと笑った。

「俺さぁ、ロリコンじゃないけど、
さすがに那歩にははまったな。
その何回も聞くとことか、気づいたら俺にタメ口だったとか、
いきなり泣き出すとか、そういうとこが全部・・・
ってそれじゃあロリコンかって、」

自分で言って、自分で突っ込んで・・・
祥平ってなんか面白いけど、わかんないことばっかだな。

「あたし、祥平をもっと知りたいな。
もっと遊んだり、もっと話したり~したいッ」

あたしは笑いながら、祥平に言った。
まだ抱き合ったままで、頬が赤いのがわかる。
祥平は平気なのかな、

「―・・・正直この状態とかやばいから」

祥平が可愛く言った。
そしてあたしをゆっくりと離した。

「意識、してくれたの?」

あたしは離されたことを少し残念に思いながら言った。

やばいって、そういうこと―・・・?
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