Vrai Amour ~秋緒の場合~
「・・・やっ・・」
千夏は小さく声をあげたが、俺はその手を止めなかった。
キャミソールを押し上げ、一緒に下着も押し上げた。
そこに現れた白い肌に勢いよく吸い付く。
「・・・やぁっ・・・!!」
何か美しい想像をしているなら、俺は違うとわからせたい。
「・・・嫌がってるのもぞくぞくする」
男と女の仲なんて、そんなきれいなもんじゃないんだ。
なぜか俺はイライラして、その衝動を抑えられなくなっていた。
千夏は切れるんじゃないかと思うくらい唇を噛み締めている。
目じりからこぼれ落ちそうな涙を必死で我慢しているのもわかった。