Vrai Amour ~秋緒の場合~

「・・・朝、比奈・・・?」




かすれた声が耳に届き、私は慌てて手を離す。


「し、失礼いたしました」


が、その手は逆にぎゅっと握り返される。


「・・・離さないで・・」

「し、しかし・・・」

「離さないで、お願い、駿」





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