Vrai Amour ~秋緒の場合~
きっかけはなんだっただろう・・・


思えばそんなのなかったような気もするし、以前から機会を伺っていたような気もする。

ただ気がつけばそういう関係になっていて、当然俺の初めての女でもあった。

俺がハマっていたのはその行為自体であって、憧れはあったがそれとこれとはまた別だった。

そういえば、金をくれるようになったのは他の女と遊び始めたころだったかもしれない。

避妊しなくてもいいといい始めたのもその頃だ。

他の女には出来ないことで、俺を手離さないようにしていた。





「あ・・ぁぁ・・・く・・ぅ・・」





本当の限界がやってきて、俺は更に奥へと自身を押し進める。





この関係を続けて10年にもなれば、咲子がどうすればイクのかなんて簡単にわかる。

俺はこれ以上ないってくらい奥深くまで咲子を突き上げ、抱きしめたまま耳元で「イクよ」と囁いた。

途端に咲子の中がぎゅっと収縮し、その中に俺は勢いよく注ぎこむ。



「ああぁ・・・」



俺は仰け反る咲子を離れないよう抱きしめて、もう一度ぐぐっと奥へと進んだ。






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