Vrai Amour ~秋緒の場合~
「・・ん・・・ふ・・」
甘く漏れる吐息が俺の脳をしびれさせる。
そのままゆっくりと手を下ろし、制服のブラウスのボタンをはずした。
レースの下着が見えるところまではずすと、遠慮なくその中に手を押し入れる。
柔らかな膨らみを手のひらで包み込んで、優しくもみしだいた。
「・・・千夏・・・」
唇を離すととろんとした目で千夏が見つめてくる。
この間は感じなかった感情が俺の中からあふれ出そうになった。
「・・・本当に俺でいいのか?」
焦る衝動を抑えるように、口を開く。
「他の誰よりも、秋緒さんがいい」
千夏は少しだけ息を荒くしながらも、はっきりとそう答えた。
素直に嬉しかった。
誰にも必要とされてないと思っていた俺を、欲しいと思ってくれる人がいる。
そう思うと自然と涙が零れてくる。