Vrai Amour ~秋緒の場合~
ったく、じいさんのやつもなんでこんなものよこしたんだ・・・・


俺は見合いなんてする気ねーっつのに。




「小早川千夏、16歳。小早川のじいさんのとこの孫だってよ」


俺は咲子が怒り出す前に、知りえた情報をすばやく伝える。

受ける気はない、と言っておかないとあとが怖いからだ。





「ふーん、あそこのおうちなら、婿養子ね」





小早川家は桐島にはおよばないがかなりの名家で、孫は一人娘だ。



「会うの?」

「会うわけないだろ」



そう言って写真を取り上げると、それを化粧台に放り出して咲子を抱き上げ、ベットに押し倒した。

巻きつけたシーツをほどいて、再びその肌の上に舌を這わせる。
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