続・天然ちゃんの婚約者サマ★
「楓ちゃん…
私のことは、もう
……なんとも思ってない?」

顔を上げた時に

濡れた髪から水滴が

ポタポタ落ちる

「あんたなんか…っ
なんとも思ってないしっ!
実くんのこと……
…好きだったのにっ!」

……みゆちゃんの

言った通りだったんだ

再び叩こうとした楓ちゃんの

手を…私は掴み、捻りあげた

「い、痛いわよ…っ!」

「あなたが…
大人しくしないからでしょう?」

ニッコリ微笑んだ私に

恐怖を感じたのか、喉を鳴らす

楓ちゃん



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