私と学園アイドル!?
第一章
天才女優
【結衣side】
「私、龍の事…好きなのっ。龍、好きになって…ごめん…」
キスされる私。
顔を真っ赤にさせて涙目にする。
相手の服をぎゅっと掴んで一生懸命応えてますアピール。
正直、キスへたくそ。
「はい、カットォ!!」
「ありがとうございましたっ」
「こちらこそ!!ぁ、あのさ結衣ちゃん今日暇?」
「今日、ですか?ごめんなさい。今日はまだ仕事があるんです…」
「そっか…じゃあ、仕方ないね」
「で、でもっまた誘ってくださいね?」
「ぅ、うん」
単純だなあ。
少し、上目遣いで首傾げただけで顔真っ赤に染めちゃってさ…
でも、もうこのドラマは終わりー。
仕事があるのは本当だし。
たしか、学園祭のリハ。
もちろん私のじゃないよ?
私の友達の。頼まれたから行く。
ちょうど暇だったしー。