お姫さまと…王子さま!?
「うるせ……近所迷惑」
そう言った皇ちゃんの顔が赤かったのは……
何でなのかな?
「ごめんごめん。で、付き合ってるの?」
「…違うよ、京華ちゃん。前から繋いでいってたから……」
そう。
私達が手を繋いでるのは習慣みたいな物なのかな…?
小学六年生の時に、私が車に引かれそうになってからずっと手を繋いで行ってるの。
「そうなの~?残念…」
京華ちゃんが少し落ち込んだような顔で言う。
「残念、なの…?」
「京華と愛美ちゃんは二人が付き合って欲しいって思ってるんだよ。…まぁ、俺もだけどな」
晃くんが少し笑いながら言う。
そっか…
ママ達だけじゃなく、晃くんまでそう思ってくれてたんだ……