△~triangle~
「今日はお昼寝してないんだね。いっつもこの時間まで寝てるのに」
蓮はそう言ってクスクスと笑うと、私の横に寝転ぶ二匹の頭をそっと撫でた。
二匹は嬉しそうに喉を鳴らして、蓮の手に身体を摺り寄せている。
「今、買い物してきたんだけど、今日はハンバーグにしようか。ノラ、ハンバーグ好きでしょ?」
ニッコリと優しい笑みを浮かべる蓮の言葉に、息を呑んだままコクンと頷いて見せる。
「……ホント、どうかしたの?具合でも悪い?」
いつもと違う私の様子をおかしく思ったのか、蓮が少し心配そうに私の顔を覗き込む。
その蓮の姿に緊張とよく分からない感情が渦を巻き、ドクドクと心臓が鼓動を速めるのを感じた。
しかしそれを無視してギュッと拳を握り締めると、小さく息を吸い、口を開いた。