△~triangle~

「とりあえず……飯にしよっか」

その俺の突然の提案にノラは驚いた様に目を丸くしたが、それからコクリと頷き優しい笑みを浮かべて見せた。

一緒にキッチンへと向かうと、用意されていたハンバーグを焼く。

その俺の横でノラが皿を並べると、それに焼いたハンバーグを乗せた。

そのままテーブルに料理を並べ向かい合わせで座ると、小さく手を合わせてからフォークを手にした。

「……いただきます」

二人の声が重なり、二人っきりの夕食が始まる。

ハンバーグを一口食べ、その味に少しだけ切なくなる。
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