△~triangle~

苦しそうに眉を顰めて眠る彼女の体は氷の様に冷たい。

……可哀想な子。

そう思うのと同時に、全く別の感情が溢れ出す。

……怖い。

……僕は彼女の存在が怖い。

きっと彼女の存在は、今までの僕等の関係を大きく変える事になる。

……それが堪らなく……怖い。

冷たい彼女の頬にそっと触れる。

氷の様に冷たくなった彼女は、まるで血の通わない人形みたいだった。
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