△~triangle~

「……神様って本当にいるのかな」

その問い掛けに明は答えず、静かに僕を見つめていた。

神様が本当にいるのなら……きっと彼女は、僕の『罪』を裁く為に現れた。

……僕の許されない『罪』を。

「……翼を失くした天使様……か」

その僕の小さな呟きに明が悲しそうに視線を逸らす。
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